今年最後の読書は、やっぱり東野圭吾です。
「犯人のいない殺人の夜」
著者:東野圭吾
出版:光文社文庫
定価:580円(税込み)
ISBN 978-4-334-71826-8
わたしの好きな短編モノです。
『小さな故意の物語』
『闇の中の二人』
『踊り子』
『エンドレス・ナイト』
『白い凶器』
『さよならコーチ』
『犯人のいない殺人の夜』全7篇。
全体を通しての感想としては「女性は怖い」。これに尽きます・・・
表題作が一番しっくりこなかったという事実はさておき、
小さな故意の物語は、青春ものです。
タイトルが非常にシャレていますよね。素敵。
白い凶器も、タイトルについて読み終わってから
「あぁ~」と納得させられます。
踊り子は、「これって、ストーカーじゃね?」とも思いますが
一途さというか、健気さに何だか胸が熱くなります。
で、個人的に一番のお気に入り。というか
一番「女はコワイ」と思った作品が、さよならコーチ。
逆手の逆手、まさかまさかのラストにやられました。
大どんでん返しって感じではないですが、女性の恐ろしさと
男の愚かさにジワジワ、ゾウゾクと鳥肌が立ってきて
でもページをめくる手が止まらないといった作品です。
短編で読みやすいし、それぞれが深くて秀逸です。
かなりオススメ。
# by otokogi-dialy | 2009-12-31 20:29 | Books